佳作
巨星堕つ思い馳せるや秋夕焼

澤田 誠 写真と俳句が織りなす壮大な自然現象と人間の想念を、極めて高度な詩的感性で表現した傑作です。「巨星堕つ」という壮大な比喩が、飛行機雲を天体現象として捉え直す斬新な視点を提示しています。夕暮れの富士山と黄金色の空、 […]

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佳作
赤は赤青は蒼にとわきまえて

野村昌弘 写真と俳句が織りなす自然の秩序と美意識を、見事な観察眼と洞察で表現しています。「赤は赤」「青は蒼」という表現が、単なる色彩の区別を超えて存在の本質を示唆し、「わきまえて」という言葉が自然界における調和と秩序を巧 […]

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佳作
さまざまな道草かさね秋の旅

根耒 和男 「さまざまな道草かさね秋の旅」という俳句は、整備された小道と散りばめられた落ち葉という写真の情景を通して、人生における寄り道の価値を深く表現しています。多様性を示す言葉から始まり、「道草かさね」という経験の積 […]

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佳作
重ねれば 私の挫折も 芸術品

松本奈緒 この俳句は写真と高い調和を持ち、優れた表現力が感じられます。ランプの光が描く幾何学的な模様は、挫折や傷が重なり、新たな形で美しく生まれ変わる様子を見事に視覚化しています。「重ねれば」という言葉は人生の積み重ねを […]

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佳作
ほんとうの私に戻る夏の島

音羽凜 窓ガラスの透明感と広がる海の風景が「ほんとうの私」という言葉に深い説得力を与え、自己回帰という普遍的なテーマを印象的に描き出した秀作です。「夏の島」という季語が、情景だけでなく、解放感や新しいスタートを感じさせる […]

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