12月2日に写真俳句講座を開催した「武蔵野写真俳句の会」の活動が新聞で取り上げられました。
今年7月に亡くなったベストセラー作家の森村誠一さんが提唱した、写真と俳句を組み合わせた表現手法「写真俳句」。東京都武蔵野市を拠点に活動する愛好家グループ「武蔵野写真俳句の会」が、ともに楽しむ仲間を募っている。代表の鈴木章さん(74)は「写真と俳句の相乗効果で面白みが広がる」と、その魅力を語っている。(花井勝規)
会は森村さんの著作を読んで共感した鈴木さんが昨年4月に結成。現在、同市民を中心に10人ほどで活動し、毎月第2木曜日に、同市吉祥寺南町3の吉祥寺南町コミュニティセンターで定例会を開いている。
20代で風景写真を始め、40代から句会に参加してきた鈴木さん。「写真と俳句は相性が良く、写真が一瞬を切り取るのに対し、俳句は言葉で美しい一瞬を切り取る。相乗効果でイメージが広がり、面白みが広がっていくのです」と、写真俳句への思いを語る。
2000年代に写真俳句を提唱した森村さんはかつて、本紙の取材に「ホームページに俳句作品を載せた時、日常生活で撮った写真を添えると閲覧数がぐんと増えたのが写真俳句を思い付くきっかけになった」と語っていた。
森村さんは、俳人の故・横山白虹(はっこう)さんや角川春樹さんの影響で俳句を始めた。「写真が先か、俳句が先かなどこだわらなくていい。季語は写真に語らせてもいいわけで、表現することをまず楽しんでほしい」。写真俳句の楽しみ方を、そう話していた。思いは鈴木さんたちに受け継がれている。
次回の定例句会は14日午後2時、参加無料。来年1月11日には新春句会、2月上旬には、新春の作品展示会を予定している。問い合わせは、鈴木代表=電090(3818)8739=へ。